ブルーオーシャン戦略と自社の強み【めぐまが。】

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めぐま。】027号/ブルーオーシャン戦略と自社の強み

こんばんは。  前田めぐるです。    

今号から読んでくださっているあなた、

 以前から読んでくださっているあなた、  

ありがとうございます。    

 

秋。深まる秋ですね。    

    *よかった!前回「秋ですね」の次が

    「冬ですね」にならずにすみました。    

 

今号は、ブログでお知らせしていたテーマでお届けします。  http://ameblo.jp/hasso365/entry-11362710145.html    

 

近頃、ブルーオーシャン戦略やスモールビズ戦略を

勘違いしているのではないか、と思える例を見かけます。  

どういうことかというと  

「今までより狭い範囲に仕事を絞り込むことで   

ニッチな分野で第一人者になれる」と  

考えている人がたまにいることです。    

 

競争の激しい既存市場である  

血で血を洗う「レッド・オーシャン(赤い海」を脱して  

競争のない未開拓市場である  

「ブルー・オーシャン」を切り開くという考え。    

 

そこでは確かに、顧客にアピールする要素を  

「減らす」「取り除く」ことも有効ではあり  

ブルーオーシャン戦略の手法の1つになり得ることはありますが  

かといって、決してイコールではないのです。  

 

 自分の職分を絞り込んでいけば  

イコールそれが「ブルーオーシャン化」だと考える方が  

なぜだか、意外に多い。    

 

どちらも、「脱価格競争」に通じるからでしょう。  

 

 しかし、イコールではないのです。  

偶然一致することはあるかもしれないけれど

 ・ありそうでなかった。そんなニッチで有望な市場を見つけること

 ・自分の強みを尖らせること  

この2つは、別の作業です。    

 

これをはっきり分けて考えないと  

どちらの戦略もうまくいかない。    

 

「セルフブランディング」という言葉についていえば  

ここ10年ほど、とりわけネット上では認識が高まり  

個人も、企業の経営者も自分の強みを見つけようと  

心がけるようになりました。    

いいことだと思います。  

それぞれに、強みがある。  

その通りなんです。    

 

けれど  「総合的に力があって、そのなかで強みをアピールする」ことと  「他が貧弱なのに、ある強みだけをアピールする」ことの間には  

大きな隔たりがあります。  

 

 例えば、ある仕事をするのに  

A・B・C・Dというスキルが必要だとする。  

しかし、ほんとはまともにできるのはBだけ。  

他は、自信がない。  

そんな人が「B専門コンサルタント」と名乗ったとしても

 きっとメッキがはがれてしまいます。  

 

 私の仕事に置き換えてみましょう。    

 

コピーライターには  

1 顧客の要望を聞き(ヒアリング力)  

2 顧客、ひいては社会の要請を知り(アンテナ力)  

3 世に送り出すためのアイデアを練り(発想力)

 4 実現するためにプラン化し(企画力)

 5 商品やサービスの良さを言葉で引き出し(言葉力)

 6 デザイナーやカメラマンなどパートナーの力を借りて(ネットワーク力)  7 情報発信の支援を行う(サポート力)  

 

といった、いろいろな力が必要です。    

文章が得意なだけではできないし  

新しいものが好きなだけでもできない。    

 

それなのに、少し文章が得意だからと  

「コトバ戦略の専門家」と名乗ったとしましょう。    

 

自社を表現するライティングができず  

コトバに困っていた人は飛びつくかもしれません。

 しかし、いざ依頼してみたら

 原稿をこねくり回すだけで  結果、評判も良くない・・・    

「その先」が見えていないからです。    

 

そんなことになって困るのは

 クライアントだけでなく、本人なのです。  

 だからもし、「コトバ戦略の専門家」と名乗るなら  

コトバのスキルは当然ながら  

他のスキルも鍛えなくちゃいけない。  

 

足下を固めてからでないと  

自分が創り上げた虚像に足をすくわれます。    

 

いまは、フェイスブックなんかがあって本当に便利。

 ブランディングなんてあっという間にできちゃいますよ、

 とうそぶく人もいます。    

 

ネット上にあふれるのは  

これでもかというほど、圧倒的な優位性を見せつける  

数字と言葉の羅列。    

 

しかし、少しずつ違和感を持ち始めている人もまた  

それ以上にいると思います。    

 

なぜなら、ソーシャルメディアでのアプローチは  

全てが白日のもと。  

 

自分1人が閉じた空間で私信を受け取る  

メルマガのような密室のアプローチではなく  

ブログやフェイスブックはガラス張りです。    

 

そのメッセージにどんな人が答え、拍手しているか、

 いいね!しているかが見えるのです。

 数だけでもない。  

自分の信頼する人がそこにいなければ  

すっと背中を向ける人も多いのです。    

 

だからこそ、ごまかせない。  

愚直でもいいから、続けていくこと。  

「その仕事についての総合力」が大切。  

 

基礎をしっかり固めるのに3年。  

うやく自分なりのやり方や方法論をつくっていけるのに10年。  

そう思っています。    

 

分かりの悪い自分のことを振りかえれば、

 10年とかでは、ききませんでした。  

最近です。やっと最近。  

自分が何をすべきか。  

んな方が、どんな企業が、私に何を求めてくださっているのか  

ようやくくっきり、分かるようになってきたところです。    

 

まだまだですけれどね。  

 あなたの業種でも、  

上にあげた7つの力、みたいなことはあるはずです。    

 

グラフ化して、(そう、ヒトデみたいに)  

パワーの大きいところ、小さいところをチェック。  

小さなところは少しずつでも努力するか  

どうしても苦手だというところは  

優秀なパートナーを見つけてがっちりスクラムを組むのか。  

 

それを考えたうえで得意を強化していくのも悪くありません。

 

  一度、あげてみるといいかもしれません。  ねっ。  

  2012.10.6  前田めぐる