『月刊広報』(公益社団法人 日本広報協会)にインタビュー記事が掲載されました。
『その敬語、盛りすぎです!』について、3ページにわたるロングインタビューです。
本誌の最終ページにでは、書籍プレゼント(3名の方へ)もあります。
その他、11月号は次のような内容です。
https://www.koho.or.jp/publication/2411.html
また、「今鉄のトピックス」は「グラレコ」。
連載では各地域のシティプロモーションの実例ややビジネス動画の作り方など、自治体広報に関わる方にとって、有用なコンテンツが多数掲載されています。
上記の内容から2ブロックを引用でご紹介します。
”◆気を付けたい表現
年会費をお支払いすることができます」これは、NPO法人の会員規約で見かけた表現です。
どこが間違っているのか気づきにくいのですが、年会費を支払うのが会員であると考えれば、明らかな間違いです。謙譲語である「お/ご……する」を相手の動作に使っているわけですね。これだと、年会費を支払うのはNPO側ということになってしまいます。「年会費を支払うことができます」なら問題はありません。
広報では丁寧語をメインに使えばよいとはいえ、このような誤用が紛れ込んでしまうことはいくらでもあるわけです。基本的な敬語を押さえておくことは、やはり大切ですね。
◆正確な情報を入手
敬語に関する話題では、よく「気持ちがこもっていれば大きな問題はない」「間違った言い方よりも冷たい態度の方が問題」と言われることがあります。もちろん、気持ちがこもっていることは大前提です。間違った敬語でも、一生懸命使おうとする人を失礼だとは思いません。その上で、丁寧に正しく使いたいと調べるのであれば、適切な文献で調べることをおすすめします。敬語の使い方で混乱したり、分からないことを調べたりするときは、専門の書籍や辞書がよいでしょう。ネットでも敬語の解説が大量に掲載されていますが、二重敬語ではないものを二重敬語で誤用だと断じたり、敬語ではない語句を敬語として扱っていたりなど、間違った解説が紛れていることがよくあるためです。
書籍を複数読み比べると、研究者による学説の違いや辞書による違いもあり、それもまた日本語の楽しみだと捉えています。これからも、言葉は時とともに人と共に変わっていくのでしょう。私自身も、変化を受け入れる柔軟性を持ちつつ、コミュニケーションにおける敬語を学び続けていきたいと思います。 ”
『月刊広報』の注文・購読は → https://www.koho.or.jp/publication/moushikomi.html